副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「なんか落ち着くな。この部屋」
「本当ですか?よかった」
莉乃はキッチンから、ソファのひじ掛けに腕をのせ、頬杖をついている誠を見た。
会社ではあまりみない、リラックスをした誠の表情を見てくすぐったいような気持になり、手元の料理に目線を戻した。
「なあ、莉乃、仕事が終わって莉乃も素の莉乃だろ?」
いつのまにか莉乃の側に来ていた誠に、驚いて目を見開いた。
(びっくりした……音もなく側にこないでよ……)
「素というか……仕事はおわりましたね」
「じゃあ?」
ジッと誠に見られて莉乃は言葉に詰まった。
以前言われた「仕事以外は敬語は使わない」そんな言葉を思い出した。
そんな莉乃を見て、誠はニコリと笑うと、
「俺、オンオフはきちっとしてるから。これ運ぶな」
「はい。……あっ、うん」
はいと答えて、ジロリと誠に睨まれ、慌てて莉乃は言い直して肩をすくめた。
「じゃあ……誠?苦手な物ある?」
莉乃は、少し戸惑いなががら誠に尋ねた。
「ないよ」
(もう!)
クックッと肩を揺らした誠を、莉乃はじろりと睨んだ。
「本当ですか?よかった」
莉乃はキッチンから、ソファのひじ掛けに腕をのせ、頬杖をついている誠を見た。
会社ではあまりみない、リラックスをした誠の表情を見てくすぐったいような気持になり、手元の料理に目線を戻した。
「なあ、莉乃、仕事が終わって莉乃も素の莉乃だろ?」
いつのまにか莉乃の側に来ていた誠に、驚いて目を見開いた。
(びっくりした……音もなく側にこないでよ……)
「素というか……仕事はおわりましたね」
「じゃあ?」
ジッと誠に見られて莉乃は言葉に詰まった。
以前言われた「仕事以外は敬語は使わない」そんな言葉を思い出した。
そんな莉乃を見て、誠はニコリと笑うと、
「俺、オンオフはきちっとしてるから。これ運ぶな」
「はい。……あっ、うん」
はいと答えて、ジロリと誠に睨まれ、慌てて莉乃は言い直して肩をすくめた。
「じゃあ……誠?苦手な物ある?」
莉乃は、少し戸惑いなががら誠に尋ねた。
「ないよ」
(もう!)
クックッと肩を揺らした誠を、莉乃はじろりと睨んだ。