副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
車は20分ほど走ると、静かに誠のマンションへの駐車場へと入っていった。
そして、高級そうなエントランスでコンシェルジュに慣れた様子で挨拶をする誠の後ろを莉乃は、ペコリと頭を下げてついて行った。

「適当にリビングで待ってて。着替えてくるから」
「うん」

こないだは寝室しか入らなかったが、予想通り広く、高級な家具が並ぶビングを見たあと、莉乃は窓から東京の都心を眺めた。

そして、もう一度室内に目を向けると、モデルルームのようなあまり生活感のない部屋があった。

そこへ誠が戻ってきたことに気づき、莉乃は笑って声を掛けた。

「生活してるんだよね?生活感が無さすぎるよ」
「まあ、寝るだけだからな」
誠の答えに、莉乃は苦笑しつつ、
「忙しものね」
その言葉に、誠は肩をすくめると、
「莉乃、何か食べたいものある?」
「うーん?誠は?」
誠は少し考えた後、
「朝しっかり食べたせいか、そんなにまだ……」

「あたしも」

莉乃の答えに、誠も笑顔を向けると、
「じゃあ、すこしこの辺りブラブラして適当に食べるか?」
「うん」
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