JUNP!!
「まー大丈夫やろ。とにかく,
お前らの手当が先や」澪の頭を
乱暴に撫で、爽悟が言った。

慣れた手つきで2人の手当を
する爽悟。

「…ボクシング……
やってたんですね……?」誠が
爽悟へ尋ねた。

「…でも…辞めたわ。ボクサーの
教師なんて微妙やろ?」爽悟が
一瞬、切なそうな顔を見せた。

澪は痛む口端を擦りながら、
大きな欠伸をした。

「…サンキューな、爽悟!!
俺さ、明日から学校行くわ…
アンタに助けられたし」背伸び
をし、澪は言った。

「借りは返すタチだから、俺」
澪は強気な口調で言った。


爽悟と別れ、音緒のマンションに
行くと、玄関前で葉崇が待って
いたらしく、座り込んでいた。

「…優詩の母親が見つかった…
明日、優詩を預けに行く」葉崇は
低い声で言った。

それは優詩との別れ……

「分かった。明日だな」表情1つ
変えず、音緒は言った。

葉崇と音緒は部屋に入り、澪と誠
は黙っていた。

「…今更…何言ったって,僕らに
力は無いんやな…」長いため息
のあと,誠は言った。
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