JUNP!!
「…相手は親だ。俺達は他人だ。
何も出来ないよ…」壁に頭を
預け、澪は天井を眺めた。

誰が何と言おうと、優詩の親が
言ったのなら仕方が無い。
どんなに叫んだって…無駄だ。

優詩を傷つけない為にも……

現実を受け入れるしか無い。
ただ黙って…優詩の幸せを祈る
しか出来ないんだ。


「おはよう!!」いつものように
優詩の明るい挨拶が響いた。

音緒は慣れた手つきで優詩の
カバンの中へ荷物を。
澪は欠伸をしながら,久しぶりの
制服に着替えていた。

「…音緒…俺さ,学校行くから。
葉崇と誠と3人で頼むわ。俺……
良いから…」音緒の耳元で澪は
囁いた。

別れの辛さは誰よりも澪は
分かっていた。だから…行かない
と腹をくくった。

「1人で…大丈夫なのか……?
先公だって……」

「大丈夫だ。俺が何とかする。
皆で休んだ方が色々と面倒だし,
頼んだぞ?」澪は胸に拳を当て,
力強く言った。

教師の中には最悪な性格の奴も
かなりいる。
ネチネチと澪が面倒なことに
されるのが音緒は嫌だった。

「…すぐ連絡しろよ…?」澪を
心配しての言葉だった。
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