JUNP!!
葉崇は手の震えと頭痛に耐える
のに必死だった。額にはうっすら
と汗が滲み、ため息をついた。
懐かしいあのボールの感触…
全てが恐怖だった。
「何なん…だよ」あの感触を
この手は覚えていた様で、葉崇は
震える手を見つめた。
「神山!お前、授業中だろう!」
葉崇が毛嫌いする体育教師・山川
がやってきた。
ジャージ姿の山川はいかにも、
熱血というような感じだが、常に
校長にヘコヘコしている姿を
何度も見ていた。
こんな奴、大嫌いだった。
「…アンタに用はねぇんだよ」
葉崇は山川を睨みつけた。
あいにく、虫の居所が悪かった
らしい。山川の顔がみるみるうち
に赤くなっていった。
「ふざけるな!!お前らみたいな
クズはな、必要ねぇんだ!黙って
教師に従ってりゃ!!」襟元を
掴まれ、激しく壁に身体を押し
当てられた。
「…先公なんて糞だろ?」葉崇
は冷たく言い放った。
その言葉に山川は顔を真っ赤に
し、拳を振り上げた。
静かな廊下に鈍い音が響き、葉崇
の口の中には鉄の味が広がり、
痛みが走る。
怒鳴り声が聞こえ、急いで降りて
きた爽悟が山川を止めた。
のに必死だった。額にはうっすら
と汗が滲み、ため息をついた。
懐かしいあのボールの感触…
全てが恐怖だった。
「何なん…だよ」あの感触を
この手は覚えていた様で、葉崇は
震える手を見つめた。
「神山!お前、授業中だろう!」
葉崇が毛嫌いする体育教師・山川
がやってきた。
ジャージ姿の山川はいかにも、
熱血というような感じだが、常に
校長にヘコヘコしている姿を
何度も見ていた。
こんな奴、大嫌いだった。
「…アンタに用はねぇんだよ」
葉崇は山川を睨みつけた。
あいにく、虫の居所が悪かった
らしい。山川の顔がみるみるうち
に赤くなっていった。
「ふざけるな!!お前らみたいな
クズはな、必要ねぇんだ!黙って
教師に従ってりゃ!!」襟元を
掴まれ、激しく壁に身体を押し
当てられた。
「…先公なんて糞だろ?」葉崇
は冷たく言い放った。
その言葉に山川は顔を真っ赤に
し、拳を振り上げた。
静かな廊下に鈍い音が響き、葉崇
の口の中には鉄の味が広がり、
痛みが走る。
怒鳴り声が聞こえ、急いで降りて
きた爽悟が山川を止めた。