「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
抱きしめたまま、その腕の力を緩めた。

「失礼、大丈夫でしたか?」

「う・・うん。。」

離さないのか。。そう思いながら、自分を見下ろしているはずのキルクークの顔をうかがい見ることができなくて、ローレルは俯いたままごくんと唾を飲んだ。

「もう俺のものだ。」

キルクークは感慨深げに呟いてローレルの髪に頬ずりした。

こいつは・・

恥ずかしさとかはないんだろうか・・

ずっと世話係だったキルクークに

いや、まぁ確かに出会ってからずっともう少し控えめだったけど、この調子だったといえば・・そうだった気もするけど・・

「では、アーシャにも結婚してもらいましょう。」

「・・へ?」

あまりに突拍子も無い発言にローレルは思わず顔を上げた。
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