「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「おあずけだ」
その日、キルクークがいなくなった。

『信じて待てよ』あの、意味深な言葉を残して。

っていうか!

専属侍従って責任ある職務を放棄して、あいつは何処に行ったんだ?

腹立たしい・・この僕に待て、だって?

なんって不遜なやつ!

父さまも母さまも侍従長と相談して僕の専属侍従をどうしようかって話をしている。

キルクークが何処の誰かってのは、分かってたはず・・

なのに、どうも登録時の身分証は偽物だったらしくて、あれから1週間、未だ居所が掴めていない。

もしかしたら、僕は・・弄ばれた、ってヤツなんだろうか・・。

けど、、

侍従と口づけしたとかそんなこと、恥ずかしくて言えるわけないし・・。

キルクーク・・戻って、来ないんだろうか。

信じて待てって・・言ったくせに。。
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