「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
あいつ・・

ふりふりとドレスの裾をふりながら男どもをつき従わせて歩いていくアーシャの後ろ姿を見ながら、僕は再び、ドカリと椅子に腰掛け直した。

まだ15歳のくせに・・

なんだって、あんなに大人びてるんだ?

「どちらが年上か、わかりませんねぇ。」

心の中で思っていたことを背後にいたキルクークが代弁する。

・・

「どうです?」

前置いて、キルクークは丁寧に顔を近づけた。

「アーシャの言うことも一理あり、どなたかお誘いしてみますか?」

ローレルはキルクークの言葉に被せ気味に言った。

「しないよ!」

するわけないし・・!

そんな・・

「ふ、不誠実だ!」

興味だけでお付き合いするとか、そんなの・・。

はぁ・・

「それでは・・。」

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