「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
用意されていたのは、ナイトドレスだ。

ただ・・

うす桃色のシフォンのドレスにふんだんにレースがついていて、見まごうことなく・・

「女物じゃないか!」

キルクークは、キョトンとした顔を見せて首をかしげた。

「何か不都合でも?」

不都合って・・

「い、いつものでいいんだよ!」

こんな衣装、これまで用意したことなんかなかったのに・・

こんな・・妖精みたいなナイトドレス・・

(可愛・・)

「もうすぐ0時ですから、大丈夫ですよ。」

・・・っ

「今、っこれを着たら僕もヘンタイだっ!」

キルクークは、ふっと微笑した。

「も、というのは心外ですが、大丈夫。今着ても間違いなくお似合いですから、ご安心を。」
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