「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
そう、だったーと思い出した。

自分も今宵まで待とうと思ったはずだ。

はずだったー

だが、どうしてもローレルを前にすると我慢ができなくなる。

なんせ4年間、この身体を貪ることだけを考えて我慢をし続けて来たんだ。

一度、タガが外れたらー

キルクークは深く息を吐いて、ローレルの腕を解放した。

身体を離すと、ローレルはすぐさま身体を起こし身じろいだ。

その目がはっきりと怯えている。

それを感じて、こんなはずじゃなかったのにーと猛烈に反省するキモチがこみ上げて来た。

「・・すみません。」

とりあえず、そう口にしてローレルを見やった。

「・・ローレル・・。」

ローレルはキッとキルクークを睨んだ。
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