「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
ナニって「ナニ」に決まってるだろー!

っていうか、お前のせいで計画がめちゃくちゃだ!

「ローレル王子?少しわたくしとお話しいたしませんこと?」

俺の背に隠れたローレルを覗き込んでパレスが言う。

ローレルはその褐色の肌を見やり首を振った。

「申し訳ないが少し疲れているので・・。」

パレスは、その言い方にカチンときたんだろう。

身を一歩引いて、あら!と声を上げた。

「侍従と愛の語らいをする時間はあっても、美しい女性と語らう時間はないのね。知らなかったは、サンザリアの王子がホモセクシャルだったとは!」

「ぼ、僕はホモなんかじゃ!」

「あっら、じゃあ、バイ?両刀ですの?」

「そういう品のない言葉は言わない方が良ろしいのでは!」

「品のない?品のないですって?ええ、確かに我が王国は要塞国家。海から迫り来る侵略者を奴隷にしのし上がってきた王国ですから、こちらの王国と比べたら品位は欠けているかもしれませんわね!」
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