どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。

えーと、ボディーガードに使えそうな奴は……と。


「……あ」


ページをめくる指が止まる。

さっき部屋の隅にいた少女の写真があった。

特徴的なくせっ毛と白い肌が同じだから、顔をちゃんと見てなくてもすぐにあいつだと分かった。


名前は……『市木 小紺(いちき ここん)』。


やる気の無さそうな眠そうな、トロンとした目をしているが、結構整った顔をしてる。

……ふーん。

身寄りが無いわりに、恵まれた容姿を持ってるんだな。

芸能人も顔負けの美少女だ。

それを活かさないなんて、もったいない。


「あー……その娘はやめた方が良いですよ!」


ページをめくる手が止まったから、そいつに決めると勘違いした施設長が慌てる。


「何故だ?ただの小娘だろうが」


見たところ、特に問題無さそうに見えるが。

さっきだって、部屋の隅でじっとしてたし。
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