どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。

「小紺ちゃん、こちらの唐沢財閥の方が、使用人として貴女を引き取りたいそうよ」

「……はぁ」


彼女は気乗りしないというか、よく分からないというような顔で、相槌を打つ。

ぽや〜っとした、空っぽで真っ白で、何も考えていないような表情。


「そうなんですか〜……」

「他人事じゃないのよ?貴女の事なの」

「……はい」

「貴女に今度から、唐沢様のお家で働いて欲しいって」

「私が……へぇ……」


まるで他人事だ。

さっきから息を吐くような上の空な返事しかしてない。

金持ちの家に来られるのが嬉しいのか?

ここを離れるのが嫌なのか?

ただやる気が無いだけか?

ぼんやりとした顔からは、感情が読めない。


「あー、すみません、唐沢様……ちょっとこの娘、なんと言いますか……」

「いや、構わない」


むしろ金目当てで来られる方が嫌だ。

しかし、中身に何も入ってないような、人形のような少女だな。
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