【紫・長編】華押(hana oshi)
シャラム・クーンは火竜の現身として、その爆発的な火力を完全に制御でき、暴走する事の無い様に「魔法を教える学園」で、数名の高次元の老師達「木を司るRan(らん)」「火を司るRin(りん)」「土を司るRun(るん)」「金を司るRen(れん)」「水を司るRon(ろん)」に大切に大切に育てられていた。
竜の姿ではない理由は不明。
時折ミスをして大切な魔術や医療などの書物を生まれながらの素質の偉大さで燃やしてしまう事もある。
ついうっかり火を発現させる呪文「サラマンドラは独りぼっち」を脳裏でリアルに意識してしまうのだ。
八歳にもなって、まだシャラム・クーンは「申し訳ございませんでした」が言えず「ごめんなさい。ごめんなさい」と泣き出す内気な子供だった。
竜の姿ではない理由は不明。
時折ミスをして大切な魔術や医療などの書物を生まれながらの素質の偉大さで燃やしてしまう事もある。
ついうっかり火を発現させる呪文「サラマンドラは独りぼっち」を脳裏でリアルに意識してしまうのだ。
八歳にもなって、まだシャラム・クーンは「申し訳ございませんでした」が言えず「ごめんなさい。ごめんなさい」と泣き出す内気な子供だった。