カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「えっ!?」


慌てて佳子の方を振り返ると、佳子は何事も無いように歩いていった。


「ちょっと~!今の何なんなの?脅し??」



ユキが不愉快そうに、佳子の後ろ姿に向かって、叫んだ。


佳子は聞こえてるはずなのに振り返る事はしない。



「調子にノルナヨ!佳子!」




佳子の姿は見えなくなってしまった。


「気にしたらダメだよ?」



フミは心配そうな様子をしている。

「うん。平気!
夏休みになるしね。」


そう言ったけれど、
この後私は、佳子の恐ろしいほどの、執念深さをユキと思いしらされるのだった。



そう、佳子の復讐プランはすでに始まっているのだから。





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