カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
目が覚めた時は、朝方近くだった。

何故覚めたかと言うと、猛烈な吐き気に襲われたから。


気持ち悪い・・



慌てトイレに駆け込む。



目からは涙、鼻からも、口からも、もう最悪だ!






私の吐き声に気が付いたのか松岡が心配そうに、声をかけてきた。



「大丈夫??」

「はい…なんとか…」



きっと今の私の顔は、汚い汚物でいっぱいなんだろうな…。

どう、でもいいや。


「はい。お水。」



差し出してきた、グラスを受け取ると、私は、喉を鳴らしながら飲み干す。



「気分は?と言っても最悪か…」


私は苦笑して答えた。



「布団まで運ぶよ」



そう言い切らないうちに松岡はひょいと、私を持ち上げ布団へと運びいれた。


松岡さん…なんて親切なんだろ。

御礼は後にしよう。


今は苦しくてそれどころじゃないよ。


再び私は眠り込み、目覚めたら真由美さん以外は、家帰ってしまい誰もいない状態。





しまった!!


みんな帰っちゃった。






< 184 / 284 >

この作品をシェア

pagetop