カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「松岡…さん。
ユキは…?」



松岡は血まみれの、私の顔を優しく撫でながら



「大丈夫だよ」



そう言って私を抱き上げた。


「そう…よかった…」



「ユキには、平田が着いているから。心配ない。
今シュンの家に、向かわせてるから。お前は何も心配ないよ?」




松岡は、私を大事そうに抱えて助手席をリクライニングさせて、そこにそっと、置いてくれた。





「お前は…今から病院だ。いいな?」







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