カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「私の事なんてほっといてよ!
学校行ったってどうせまたいじめらるし。
ユキやフミだって、私と関わらない方が良いに決まってるよ。」



その時だった。

フミが私の右頬をひっぱたく!





「ほっとけないよ!
友達じゃない!
そりゃ、私はいつも肝心な時居ないかもしれないけど。
心配させてくれてもいいじゃない!苦しいのなら一緒に悩んだっていいじゃない!」







フミの瞳からは、大粒の涙があふれ出していた。






「そうだよ。それにもうすぐで卒業じゃない。
こんな形で舞が…
潰れて欲しくなんかない。私達3人そろってこその仲間だよ?フミも私も、舞の事死にそうなぐらい心配してるんだから!」




痛い程二人の思いが伝わってくる。





私は…私は…





こんなにも、大切な友達を、悲しませていたなんて…。


辛くたって、どんな事があったっていつも。

いつも…寄り添ってくれてたのに。


私のわがままで、大切な時を、もう少しで・・友を失う所だった。














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