【完】桜が咲く前に~キミとみっつの約束~
“ピーンポーン”
私はとーくんの家のインターフォンを押した。
家を出たことが久しぶりすぎてなんだかソワソワする。
とーくんのお家は何度も来たことある。
でも、始めて来たような感覚に襲われた。
「いらっしゃい」
私は出てきたとーくんのお母さんに驚く。
私を迎え入れてくれたとーくんのお母さんは、一言で言うと“綺麗”だった。
とーくんのお母さんは元々目鼻立ちがハッキリしていて、スラッとスタイルの美人さんだ。
でも、そう言うことではなく…。
私と同じかそれ以上に、目が腫れているものだと思ってたのだけど、いつもと同じ綺麗なお母さんがいた。