H! SCHOOL LOVE
「本当…ですか?」
「ああ…。お前がカナヅチだって事は黙っておいてやる。
だが、プールにはなるべく近付かないようにしろ。いいな?」
「はい……。ありがとうございます!!!」
私は頭の上のタオルを取ると、正座して頭を下げる。
「感謝しなくていい。
ファンを大事にするのは当然の事だ」
ファン?
私は頭を上げる。
「天星先輩…。ファンって…」
「着替えないとな…。
水形。お前も着替えて来い」
「はい…。あの…天星先輩…」
「着替えが終わったら、男子更衣室の前で待ってろ」
「えっ?」
「俺が特別に家まで送ってやる」
そう言いながら、天星先輩は私の頭の上に手を置いた。
どうだ? 嬉しいだろ? っていう顔をしている。
どうしよう…。
私、天星先輩のファンじゃないのに…。
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