H! SCHOOL LOVE
私、緒志(おし)レヤには物心ついた頃から母親が居なかった。

離婚したからだ。

「……父親は……居るだろ…」

あっ! 眉間のシワが薄くなった。

「居ますよ」

父親と二人暮らしです。

「でも、私の父親は料理が全く出来ないんです」

だから食事はいつも弁当か外食なんです。

「………じゃあ…友達に……教えてもらえよ…」

あっ!! 眉間のシワが更に薄くなった。

「私…友達が一人しか居ないんですけど」
< 67 / 136 >

この作品をシェア

pagetop