わたしの彼氏は××××です。
「な、なんで??」
「あんたたち、校内で有名なカップルだからね」
彼女の平坦な声が余計にわたしを不安にさせる。
「やっぱりわたしが颯ちゃんと釣り合ってないから……」
自分で言って落ち込んできた。
今までわたしも何度も思ってきたことをいざ口に出してみると、さらに胸が痛くなる。
これ以上自分に自信なんてなくしたくないのに。
「はぁー。このド天然。美鈴は自分の容姿のレベルをわかっときなよ。その発言は嫌味にしかならないよ」
「わかってるよ!……自分がブスってことくらい」
「…………(だめだこりゃ)」
彼女が呆れながらこちらを見られていたのにはわたしは気付かなかった。