桜の季節、またふたりで
「やっと、美春と元通りになれたんだな」


「私も、そう思った」


「美春が店に来てくれた時さ、すげーキレイになってたから、俺動揺しちゃって。


メイクしてたのもあるけど、それ以上に雰囲気が大人っぽくなってたから、どう接したらいいのかわかんなくて。


でも、今スッピン見たら、高校生の美春みたいで、これはこれでカワイイから、すげー緊張した」


「竣くんも、男っぽくなって、ますますカッコよくなってるから、こっちが照れちゃうよ」


「お互いほめあってて、バカみたいだな」


「ほんとだね」


「美春もいただいたことだし、夕飯作るか。


俺も手伝うから」


「ありがとう」


手探りで洋服をつかもうとする私に、もう一度キスすると、竣くんは着替え始めた。



ペペロンチーノを食べてから食器を洗っていると、


「マグカップ、斉藤さんと使うために買った?」


竣くんが横から手を伸ばして、水切りカゴに置いてあったカップを指差した。


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