桜の季節、またふたりで
仲直りして、竣くんが作ってくれたドリアを食べた。


「なんかさ、夫婦が似てくるって、わかる気がしない?」


「なんで?」


「だって、同じものを食べて、同じ部屋で過ごして、一緒に寝たら似てくるんじゃないかな、って」


「なるほどな、そうかも。


でもそれって、いい変化だよな、きっと」


「私たちも、ケンカしても仲直りして、どんどん似た者同士になるのかもね」


「なるべくケンカはしたくねーけどな」


「お互い、気をつけよう。


それにしても、このドリアすんごくおいしい」


「えー、市販のソースをちょっとアレンジしただけだけど?」


「私も、料理のレベルあげないとなあ」


「ふたりとも働いてるんだし、無理しなくていいぞ」



こんな風に、小さなケンカを何度かして、ふたりの価値観を近づけていった。


新婚生活って、こういう感じなんだな。


幸せな気持ちで満たされて、毎日が充実していた。


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