桜の季節、またふたりで
カズの腕から離れ、竣くんの隣に立つ。


慣れないドレスと靴で、不安定な私に気づいたのか、私の右手をしっかり握ってくれた。


ベールの中からでも、竣くんが緊張しているのがわかる。


私も、それ以上に緊張してるけど。


レストランウェディングだけど、広いテラス席が挙式スペースになっていて、初夏の青空がまぶしい。


やっぱり、竣くんと再会できたのは、偶然じゃなくて運命だと思う。


そして、その運命をたぐりよせる手助けをしてくれたのが、いま参列してくれている人たちだ。


カズは、勉強を教えてくれただけじゃなくて、私がつらかった時の支えになってくれた。


まどかは、中学からずっと友達で、いつも私に的確なアドバイスをくれた。


そして、私を産んで育てて応援してくれたお母さんは、写真で参列してくれている。


みんなのおかげで、私は自分の殻を破ることができて、今日という日を迎えられた。


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