桜の季節、またふたりで
まどかの家に行くのは、久しぶりだ。


1年くらい前の中学卒業後、同じ高校に進学することになった私を、まどかが家に誘ってくれた。


まどかの家はキレイな一戸建てで、庭も広くて、チワワが2匹いて、とにかくうちとはかけ離れた家だった。


みじめな思いをするのが、そんな風に思ってしまう自分がイヤで、それ以来なんとなく遠ざかっていた。


「おじゃまします」


「あがってあがって、お母さん、美春が来たから」


「美春ちゃん、いらっしゃい」


「こんにちは」


「いつも、まどかと仲良くしてくれてありがとうね」


「とんでもない、こちらこそありがとうございます」


「美春、早く早く!」


2階のまどかの部屋に入ると、かわいらしい物であふれていた。


殺風景な私の家とは、大違いだ。


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