桜の季節、またふたりで
偶然出会った年上の男性と、ふたりで会うこと。


オシャレな洋服を持っていないから、悩んでいること。


五十嵐さんの素性は伏せて、あとは正直に話した。


「その人ってもしかして、たまにバイト先に来て美春と話すっていう人じゃない?」


・・・あれ、バレてる。


「な、なんでわかるの?」


「バイト先で聞いたよ、美春がよく話してるって」


これはもう、噂になってるってことだよね。


「私は、いいと思うよ。


美春はかわいいのにもったいない、って前から思ってたんだから。


何より、美春が楽しそうだもん。


デートなんだから、かわいい服貸すよ。


今日、一緒にうちで選ぼう!」


話はどんどん進み、まどかはとても楽しそうだった。


貸してもらうことに引けめを感じたけど、反面私も楽しみになってきた。


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