イケメン小説家は世を忍ぶ
「お前はギャーギャー騒ぐな。『必ず守る』って言ったろ?」

ケントは俺様口調で私の言葉を遮る。

この状況で守るって……無理に決まってるじゃないですか。

飛行機が落ちるのを止められるって言うの?

「飛行機……操縦出来るんですか?」

私は操縦席に入るのも始めてで、どこを触れば動くのさえわからない。

計器がいっぱいあるし、わけのわからないボタンもいっぱいあるし……素人にはこんなの無理だよ。

だが、ケントから予想もしていない言葉が返ってきた。

「経験はある。上手くいく保証はないがな」

ケントは自虐的に笑う。

操縦出来るんだ……と一瞬安堵するも、飛行機の故障のことをすぐに思い出した。

「でも……エンジントラブルって言ってましたよね?」

どうにも出来ないからあの兵士たちも逃げたんだよね?
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