俺に彼女ができないのはお前のせいだ!


ということで、早速みゆちゃんとやらの口利きで面接をしてもらえることに。



「なーんだ。駿介の友達って言うからすげーイケメンが来ると思ってたのにー」



そう口をとがらせるギャル、みゆちゃんのことはスルーしておいて。(タイプじゃない)



さらりと面接に受かった俺は、

高校生兼カフェ店員へと進化をとげることになった。



「あの、柳井と言います。初バイトなんで緊張してますが、頑張ります。よろしくお願いします」



ロッカールームでバイトの先輩方に挨拶をする。


顔を上げると、同世代から大学生くらいの男女がまじまじと俺を見つめていた。



よろしくー。分からないことあったら何でも聞いてねー。



などという声の合間に聞こえたのは、


スーパーイケメンがくるって聞いてたのに……ヒソヒソ……悪くないけどそこまでじゃね? という声。



「ごめんっ! 早とちりしてみんなに超絶イケメンが来るって伝えちゃって。えへっ」



おいコラ、ちゃんみゆ! ふざけんじゃねー!



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