俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
アリサは時々自分自身がブレる時がある。
何年も幼なじみやってるから、それくらい知っている。
どうせ『大学生のイケメン彼氏持ち』というステータスが欲しいとかそんなんでしょ。
彼氏をアクセサリーにすんじゃねーよ。
彼女がいたことのないのを突っ込まれたせいか、若干ひねくれ思考になっている俺。
今日エナさんとの夜を逃した悔しさもよみがえってきた。
ちくしょー。俺だってモテなくはないんだぞぉ!
アリサめ。何か言い返して来いよ! 全部反論してやるよコンチクショー。
俺はなぜか臨戦態勢になっていたが。
急に、心臓がどぎまぎしてしまった。
「本当……そうだよね。良ちゃんの、言う通りだよ……っ」
アリサの声が揺らいでいたから。
やべぇ。言いすぎたか!?