俺に彼女ができないのはお前のせいだ!


しかーし、その時、


家の奥から柳井家ババァチームの大声が!



「良一、まだいたの? 早く行ってきてよ! あんたのせいで味無しサラダになるよ!」


「まあまあ、きっと良一は草をそのまま食いたい年頃なんだべ。これぞイマドキの草食系男子!」


「あーらー。お義母さん、上手いこと言ってぇ~」



体がビクッと震え、後ろに転びそうになる。



扉の先にいる2人は俺の家の騒ぎに気づいたらしく、ラブラブタイムを終了させた。


のぞむは手を振りながら自転車に乗り、彼女の前から去っていった。



「……良ちゃん?」


「…………」



舌打ちをしながら、仕方なく扉の外に出る。


すると、制服姿のままのアリサが近づいてきた。


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