俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
☆
「あ」
「おはよー」
朝、玄関のドアを開けると、アリサとはち合わせた。
高校に進学した彼女は、『可愛い』に『綺麗』がプラスされて更にルックスレベルが上がっていた。
進学校だからこそ逆に校則がゆるいらしい。
ブレザーのスカートはミニ丈、マスカラもグロスとやらも上下ばっちり。
髪の毛もちょっと染めた。
真っ黒の方が似合うのに。
「昨日、ありがと。チョコのやつ」
「絶対喜んでくれると思った。良ちゃんって何気に甘党だもんねー」
アリサは目を細め、華やかな笑顔を俺に向けてきた。
何コイツ。俺まだ眠いままなのに朝日以上にまぶしいんすけど。
ホント腹立つ。
「ねぇー良ちゃーん。どうして目合わせてくれないの? 寂しいなぁ」
ブラウニーのような甘ったるい声。
昨日食べた濃厚な甘みがよみがえってくる。
はぁ。そういうモテ女子的スキル使うの彼氏にだけにしてくれない?
「……別に。いつも通りだけど」
「なんか態度悪ーい。もう勉強教えてあげないよ?」
――や、それは困ります!
俺5位以内入らなきゃならないんですお願いしますアリサ様!