俺に彼女ができないのはお前のせいだ!







「あ」


「おはよー」



朝、玄関のドアを開けると、アリサとはち合わせた。



高校に進学した彼女は、『可愛い』に『綺麗』がプラスされて更にルックスレベルが上がっていた。



進学校だからこそ逆に校則がゆるいらしい。


ブレザーのスカートはミニ丈、マスカラもグロスとやらも上下ばっちり。


髪の毛もちょっと染めた。


真っ黒の方が似合うのに。



「昨日、ありがと。チョコのやつ」


「絶対喜んでくれると思った。良ちゃんって何気に甘党だもんねー」



アリサは目を細め、華やかな笑顔を俺に向けてきた。



何コイツ。俺まだ眠いままなのに朝日以上にまぶしいんすけど。


ホント腹立つ。



「ねぇー良ちゃーん。どうして目合わせてくれないの? 寂しいなぁ」



ブラウニーのような甘ったるい声。


昨日食べた濃厚な甘みがよみがえってくる。



はぁ。そういうモテ女子的スキル使うの彼氏にだけにしてくれない?



「……別に。いつも通りだけど」


「なんか態度悪ーい。もう勉強教えてあげないよ?」



――や、それは困ります!


俺5位以内入らなきゃならないんですお願いしますアリサ様!


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