俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
その日は、ちょうど部活が休みだったため、
ホームルームが終わった後すぐに学校を出た。
「おいお前早く漫画返せよ」「あー忘れてた」「じゃーなー」
などと自転車に乗ったまま友達とバイバイした、すぐその後。
「……っ!?」
突然、俺のシックスセンスが作動した。
――なにかの、視線を感じる。
県道の交差点を渡り、景色は静かな住宅街へ。
スピードを上げても、逆にゆるめても、その視線は俺の背中を的確に追ってきた。
え、何? 俺、つけられてる……?
まさかアリサファンの男か?
せっかく別の学校になったのに、幼なじみだからってまた俺目つけられんの? だるっ。
猛スピードで自転車を漕ぎ、一直線に家へと向かったが。
待てよ――
『良一、後ろ! 後ろー!』
俺は、恋占いの石をやった時、友達からかけられたフザけた言葉を思い出していた。