俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
とりあえず、この女の正体を確かめないと。
というわけで。
「名前、教えて」と話しかけてみた。
「あ、名乗ってなかったですよね、すみません! わたし、2年3組の鈴木ゆみりって言います」
へぇ。ゆみりっていうのか。
初めて知った。あんま目立たないタイプか?
ニコニコとゆみりは嬉しそうな顔をしている。
「そっか。良かったらこれ飲んでいいよ」
麦茶をすすめると、なぜか急にゆみりの表情が曇った。
「あ、もしかして、お茶苦手?」
「違います。名前、呼んでくれないんですね……悲しいです……」
ゆみり嬢は、切なげな声でそうつぶやき、まつ毛を伏せた。
あれ!?
さっきまで笑ってたのに、何で急に泣きそうな顔になるんだよ!
情緒不安定すぎじゃね? お前!