俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
☆
親父が倒れはしたものの、世話は母と祖母で行うため、
俺はいつも通り学校生活を送っていた。
テストが終わり、最後の中総体に向けて部活も本格化してきた。
半年間お小遣いなしという罰則なんか関係なく、俺は必死になって練習に取り組んでいた。
「おーい集合。中総体メンバーを発表するぞー」
部活終わりのミーティングで。
コーチと顧問から、ポジション名に次いで数名の名前が呼ばれた。
その中に、俺の名前もあった。
俺は50人以上いるサッカー部で、レギュラーの座を奪還することができたらしい。
親父と約束した1つ目のミッションは無事クリアした。
あとはテスト結果だ。
ただ、チームメイトに「復活したな」「良かったじゃん」などと声をかけられたが、全然満足感はなかった。