俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
☆
親父の意識が戻った。
少しずつ言葉も交わせるようになったらしい。
今日は夜練デーのため、明日の放課後にお見舞いへ行くことにした。
そんな中、中間テストの結果が出た。
「…………」
俺は1人で教室の机に突っ伏していた。
「まじ? こんなに取ったの? お前これベストっしょ」
「サッカーもできて勉強もできて、お前なにげにすげーよな」
ユージや駿介などの友達に肩を叩かれても、何も反応できない。
みんな気を遣ってか、親父のことに触れてこないのには感謝してるけど。
俺の中間テストの結果は――
学年6位だった。