蒼姫様は、守られません!!~完~
「私は壱馬兄弟の幼馴染みだから。家が近かったの。」

「あたしは、中学が一緒で葉月の元カノよ。」




「「「「えっ」」」」




私は知ってたけどね....

2人とも高校に入って別れたけど




「そういや、はーちゃん彼女いるって言ってた!」

「オレらに全然会わせてくれなかったけどな!」

「璃咲ちゃんだったか。」



そうなんだよ

....じゃなくてね




「その、葉月の最後のお願いだよ。

私が“もしも”【蒼月】に入ったら

せめて、1人1人の“過去”をきちんと“過去”にしてやって欲しい

って。」




『そんな事言わないで!

みんなだって、葉月に仲間にそうして欲しいに決まってる!』

『俺は、もう無理だよ。分かるんだ、自分のことだから。』

『だからって...私が“仲間”になるかどうかもわからないのに。』

『だから、“もしも”の約束だよ。』




あの後、2人で静かに泣きながら指切りしたな...

声を潜めて嗚咽すら出ないくらい静かに静かに泣いた
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