甘い罠には気をつけて❤︎ 俺様詐欺師と危険な恋 

 あたふたとし始めたフィーネを見て、ユアンがくすっと笑う。

 そしてフィーネの髪を優しく撫でる。

 シーツに溢れた髪を掬い、さらりと落とす。



   「そうか......フィーネは嘘が嫌だったよね」



 そう言いながら、ユアンはフィーネの胸元のリボンに手をかけた。



   「だったら、本当にしてしまえばいい」



 しゅるりっとリボンが解かれる音を聞きながら、フィーネは唖然とした。

 逃げ出さなければと思い、身体に力をいれる。

 しかし、それまでのからかうようなユアンの表情がふっと変わり、瞳に
 熱が籠るのを感じれば、フィーネはそれ以上抵抗することができなくなった。

 緩んだ首元に、ユアンの指が触れる。

 甘やかな痺れがわきあがり、この間自覚したばかりの恋心が、とくん、とくん
 と脈打ちはじめる。

 こんなことは駄目だ、と思う心と、このまま身をゆだねてしまいたいという
 気持ちがせめぎ合う。

 触れているユアンの指が怖いのに、もっと触れて欲しいと思ってしまう。

 どうしていいかわからず、でも、フィーネはふっと身体の力を抜くと
 目を閉じた。

 わずかに開いた唇を震わせたまま......。
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