夢みるHappy marriage
これまでのお見合いの敗因は、金目当てという自分の結婚観にあると言い当てられ、更にむかっ腹が立つ。
「……何を言われようと、いずれ誰もが羨むような相手と結婚してみせますよ。代金払って頂かなくて結構です。払って頂くだけの時間を私は提供できなかったようなので」
「いや、いいよ、今日のために仕上げて来たんだろ?その代金だと思って、あと今回のお見合い料もこちらで持つ」
「いいえあなたに払って頂く義理はないのでっ」
少し声を荒げ、千円札二枚を乱暴にテーブルの上に叩きつけた。目の前の人物を睨み付け、捨て台詞のように言う。
「……I hope I never see you. Never show your face」