生徒会長は今日も恋煩う
「慧太くん、私といるのつまらないですか?」
「え!?」
「私、あんまり饒舌でもないし、いつも慧太くんに無理させてるのかなって……」
「そ、そんな!そんなことあるわけない!俺は木南さんと居られる時間が多ければ多いほど嬉しいよ」
「……本当、ですか?」
「嘘なんて吐かないよ」
「なら、良かった」
木南さんはホッとしたように表情を柔らかくして微笑んだ。
俺の行動で木南さんを不安にさせてしまったんだ。
本当は俺だって、木南さんといられる時にこんな風にモヤモヤしたくなんてないけど。
でも、気になってしまう、男の影が。
俺の心が狭いのかな。