レギンレイヴ -Reginleif-
目の前の扉が開き、皆が中へと入り、それに続いて私もその中へ入った。


「これが…」


中に入ると、そこにあった“もの”に目を奪われた。


「そう、これらがEFと呼ばれる兵器だ」


ルイがそう答えた。


「これが兵器なのか…?」


ここにいる誰かがそう呟いた。
確かに、人型の兵器を見るのは初めてにしろ、これらが兵器になんて到底見えなかった。


「天使みたい…」


私の隣にいた女性はそう言った。私もそう思う。
ここにあるEFと呼ばれる人型兵器の外観が美しいものだったからだ。
これが本当に戦争に使われるのか不思議に思うくらい美しい。


「綺麗…本当に天使の様…」


数あるEFの中で一際美しい姿をしている機体の前に立った私はそう呟く。


「天使か…
あながち間違ってはいないよ」


後ろから聴こえた馴染みのある声を掛けられた私は振り向いた。
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