レギンレイヴ -Reginleif-
『各自、シートに座り込んだな?
先ず始めに、君達が座るシートの頭部分の裏にケーブルが伸びた輪のような物があるだろう?』


ルイに言われたようにシートの裏側にケーブルが伸びた輪…というか、額に着けるサークレットのような物があった。


『それはEther Link System─略称をELSといって、君達のエーテルを機体動力部にあるエーテルユニットに接続するものだ。
私と同じように装着してくれ』


モニター移るルイは、確かにELSという物を額に装着していた。
私は、ルイと同じように額へとそれを装着してみた。


『よし、全員装着したな?
そしたら、システムを起動する。
こちらの指示に従って操作をしてくれ』


それからルイの指示に従ってシステムを起動すると、コックピット内が明るくなり、計器類が光りだした。


『各自、システムの立ち上げは覚えたな?
それでは、これから機体の操作の仕方を教える。
が、その前にこの機体における君達のエーテルの役目を教えよう。
このELSは、君達のエーテルを機体のエーテルユニットに流す…と先程教えたが、このEFを動かすのにエーテルが必用なんだ。
艦艇と違って、EFは全ての動作を一人で行わなければならない。
それを一人で行うためにエーテルを必用とする。
勿論、機体のエネルギー源はエーテルとは別だ。
口で説明するのは難しいので、実際に試してもらう。
操縦席から見て前方に丸い球体が二つあるだろう?』


ルイに言われた通り、コックピットには指の形に窪んだ丸い球体が二つあった。
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