離婚、しませんか?
脳内特別警報発令されましたっ!

「やっぱり離婚しま、んっ、……っふ」

有無を言わさず封じられた唇は幾度も啄ばまれ、夫の気の済むまでとことん嬲られて。
やがてリップ音を立てて離れていった夫の淫らに濡れ光る唇が囁く。

「しないって、言ったよね?」



******



その後。


真っ黒な微笑を湛えた夫、もとい、ドSでドエロボイスな魔王が目にも留まらぬ早業で私のワンピもブラも剥ぎ取って、明るい照明の元、ショーツ一枚にされて羞恥に身悶える私を視姦し尽くしてから、その長くしなやかな手で熱い唇で濡れた舌でじっくりねっとりと味わい始めると。

繰り返し押し寄せる快感に身を震わせながら、もはや諦めにも似た境地で身を投げ出し、生贄の小鳥はゆっくりと目を閉じる。
< 113 / 126 >

この作品をシェア

pagetop