離婚、しませんか?
「……実花は、オレの母方の従妹だった子なんだ」
「いとこ……?」
「ああ。近所に住んでて、幼い頃からよく一緒に遊んでた……って言うより、あいつの方からくっついて回ってた。六歳も離れてたから、小さな妹って感じだったよ。いつまで経ってもね」
彼女を懐かしむ夫の表情に、つきり、と胸が痛む。
私の知らない、出会う前の夫をよく知っている女性。
沢山の時間を、夫と共有して来た存在。
「その人と……付き合ってたの?」
少しだけ、声が上擦ってしまった。
「いいや。あいつはオレにとって、妹のようにしか思えない存在だった」
だった……?
なにかが引っかかった。
「……待って。さっき、『従妹だった子なんだ』って言ったでしょう?それって、なんだか……」
「いとこ……?」
「ああ。近所に住んでて、幼い頃からよく一緒に遊んでた……って言うより、あいつの方からくっついて回ってた。六歳も離れてたから、小さな妹って感じだったよ。いつまで経ってもね」
彼女を懐かしむ夫の表情に、つきり、と胸が痛む。
私の知らない、出会う前の夫をよく知っている女性。
沢山の時間を、夫と共有して来た存在。
「その人と……付き合ってたの?」
少しだけ、声が上擦ってしまった。
「いいや。あいつはオレにとって、妹のようにしか思えない存在だった」
だった……?
なにかが引っかかった。
「……待って。さっき、『従妹だった子なんだ』って言ったでしょう?それって、なんだか……」