*Only Princess*
すると教室からざわっと声が上がった。
と思ったら聞きたくない声が聞こえてきた。
「どうしたの? なんか揉めてるみたいだね」
「げっ」
あ、やば。
あからさまに嫌な顔しちゃった。
教室に入ってきたのは白鷹の4人。
突然のことにクラスメイトは何事かとあたしたちを見ている。
そりゃあ、白鷹と転校生が揃えばめちゃくちゃ注目浴びるよね。
てゆーか、今すぐここから逃げ出したい……。
でもあたしもちょっとだけ関わってるからいたほうがいいよね?
「いや、揉めてたっつーか、問い出されてたっつーか」
「あぁ……そうなんだ」
何やら何かを考え込む総長らしき人。
そしてパッと顔を上げてあたしを見た。
目が合っただけで、ひぃ!と叫びそうになるのを必死に堪えた。