シグナル
「まずいな…
何故この場所がばれたんだ?
とにかく、
ラルフとケビンは周りを見てきてくれ、
おそらく奴らだろう…
こんな夜更けに、
味方とはおもえんからな、
もしそうだとしたら、
囲まれているかもしれん、」
「そうだな…わかった」
指示に従うラルフとケビン。
「リックは中の三人を起こしてくれ」
「わかった!」
中に入り、
寝ている三人を起こすリック。
「みんな起きてくれ!二ック、
起きろ二ック、
ケイ起きろ、
武彦、武彦起きるんだ!」
ケイとニックはすぐに起きたのだが、
武彦はいまだ目が覚めない。
リックと共にケイも武彦を起こし、
ようやく武彦が、
眠たそうに目を擦りながら目を覚ました。
「なに…もう朝?」
「馬鹿!寝ぼけるな、
外に人影が見えるんだ!
こんな時間に味方とは思えない…
見付かったんだ」
驚きの表情を見せる三人。
四人は武器を手に取り外に出ていく。
外ではテリーが、
人影の見える方角を見渡し、
緊張の面持で監視を続けていた。
そこへ建物の裏へ回っていたラルフが、
テリーのもとへ報告をしに戻ってくる。
しかしラルフの口からは、
良い報告は聞けなかった。
「テリーまずいぞ!
まわりを囲まれている、
これでは勝ち目がないぞ、
どうする?」
「みんな落ち着け!
とにかく銃に暗視スコープをつけるんだ」