すれ違う未来
いい加減、体力的にしんどくなって、休日 久々にゆっくりと部屋で過ごした。
部屋の中は、棚の上に埃と、洗濯物がたまっている状態。
だけど、さほど汚くはなかった。
会社から帰って風呂に入って寝るだけの生活だったから。
食事も最近では外食やコンビニ弁当ばかり。
牛丼屋やそば屋がいきつけだ。

仕方なし掃除洗濯をした。
でも、食事を作る気にはならなかった。
アイツが揃えた食器類・・・そしてアイツと揃いだった茶碗が切ない。

俺は寝室のベッドを見つめた。
そこには無地のベッドカバー。
アイツのお気に入りのベッドカバーが懐かしい。
アイツがこの部屋に来るときに時々持っていたショップバッグに印刷されている店名は覚えている。
だけど、その店が何処にあるのかは知らなかった。
確か、アイツの勤めている会社の近く。と言っていたよな。

俺は、アイツのお気に入りの店を探そうと思い立った。
< 24 / 101 >

この作品をシェア

pagetop