すれ違う未来
「急にごめんな。 俺、お前に 俺とでは幸せになれない ってハッキリ言われるのが恐かったんだ」
「えっ!?」
コイツが顔を上げる。
「ずっと家の事してもらってたのに、感謝の言葉もまともに言ってなかったよな? ・・・いつだって嬉しかったし感謝してた、ありがとう」
俺の気持ちを伝えて、きちんと決別しよう。そう思った。
コイツと会うのは、今日が最後になるだろう。
「あの・・・」
「ん?」
「部屋に入る? 中で話ししよう?」
泣き出しそうな顔でコイツは俺を部屋へと誘う。
「いいのか?」
「散らかっているけど・・・どうぞ」
< 67 / 101 >

この作品をシェア

pagetop