永遠のキミに恋をする。
「えー、だからぁ、部活見学に来た1年生には、優しーく、部活の素晴らしさを伝えられるようにだなぁ…」
「先生、真面目くさっ!」
ホームルームの時間。
この後の、1年生の部活見学に向けての話。
先生の言葉に、クラスメイトの女子たちがざわめく。
「あー、じゃあ、号令よろしくー…。あ、後で、氷室まどかは俺のトコにくるようにー」
ん…?呼び出し?
なんだろう…。ていうか、めんどくさい…。
そして、何故フルネーム。
「規律、礼」
「ありがとうございました」
ホームルームが終わり、他の生徒は部活に行く準備をはじめる。
私は…。
チラリと先生の方を見ると、来て来て、と手招きをしている。
私は、少し早足で先生の所にむかった。
「氷室まどか、話があってだなぁ」
「…何でフルネームなんですか」
私は、嫌な顔をして先生をみた。
「そんな顔するなよぉ、何となくだって!」
何となくって、なに…。
本当に、変な先生だ。
「それより、なんですか、話って」
先生は、あぁ、と頷いた。
「文芸部の話なんだけどな。…もう、見たか?」
「見たって…もしかして、あの掲示板のコーナーですか?」
「そうそう!早いなぁ。俺が作ったんだよ、進入部員が入るかもしれないだろ?」
進入部員…。
そういえば、この先生、文芸部の顧問だっけ。
ていうか…。
「進入部員、入れるつもりなんですか…?」
先生は、その質問に一瞬きょとんとして、
「もちろん!」
と、満面の笑みで言った。
先生、忘れてないだろうなぁ。私の病気の事。
まあ、さすがに、先生も冗談でしょ…。
「じゃあ、先生も仕事があるので。氷室まどかも早く部活行けよー」
そう言って、先生は教室を出ていった。
そして。
「相変わらず、フルネーム…」
変な先生だ。