一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「……弥、美弥!」
「わっ!? なっ、なに!?」
突然耳に届いた大きな声に驚き、椅子から立ち上がってしまった。
「なにって……それはこっちのセリフだ」
目をパチクリさせた後、怪訝そうに表情を歪めた海斗。彼越しに見える事務所内に掛けられている時計の針は、十八時をさしていた。
「え、もう六時?」
びっくりして声に出してしまうと、海斗は盛大な溜息を漏らした。
「もうって……お前、今日はどうしたわけ? 今まで以上にボケッとしていたよな? 先輩たち心配していたぞ? 上がる時、声を掛けても上の空なんてこと今まで一度もなかったから、みんな上がったくせに工場にわざわざ戻ってきて、俺に“なにかあったのか?”とか、“喧嘩でもしたのか?”って聞いてくるし」
ムスッとした顔で話す海斗に、容易に想像できてしまう。私と付き合っていると勘違いしているみんなが、どんな風に海斗に聞いてきたのかを。
「……ごめん」
素直に謝ると、海斗は呆れたように肩を落とした。
「なんだよ、昨日は帰り随分と上機嫌だったから、南さんと会ってきたと思っていたんだけど、違った? もしかして昨日会ってなにかあったのか?」
探るような目で見てくる海斗に、心が揺れてしまう。
「わっ!? なっ、なに!?」
突然耳に届いた大きな声に驚き、椅子から立ち上がってしまった。
「なにって……それはこっちのセリフだ」
目をパチクリさせた後、怪訝そうに表情を歪めた海斗。彼越しに見える事務所内に掛けられている時計の針は、十八時をさしていた。
「え、もう六時?」
びっくりして声に出してしまうと、海斗は盛大な溜息を漏らした。
「もうって……お前、今日はどうしたわけ? 今まで以上にボケッとしていたよな? 先輩たち心配していたぞ? 上がる時、声を掛けても上の空なんてこと今まで一度もなかったから、みんな上がったくせに工場にわざわざ戻ってきて、俺に“なにかあったのか?”とか、“喧嘩でもしたのか?”って聞いてくるし」
ムスッとした顔で話す海斗に、容易に想像できてしまう。私と付き合っていると勘違いしているみんなが、どんな風に海斗に聞いてきたのかを。
「……ごめん」
素直に謝ると、海斗は呆れたように肩を落とした。
「なんだよ、昨日は帰り随分と上機嫌だったから、南さんと会ってきたと思っていたんだけど、違った? もしかして昨日会ってなにかあったのか?」
探るような目で見てくる海斗に、心が揺れてしまう。